仏教は死後の供養のためだけにあるものではありません。お経やお題目は生きているうちに聴き、唱えるものです。およそ、祈りのない宗教はありません。僧侶は皆様の祈りを仏様に伝えるべく、研鑽と修行を重ねます。
日蓮宗の祈祷法を体得するには千葉県にあります大本山 中山法華経寺に開設される日蓮宗大荒行堂で寒一百日間の荒行をおさめる事が必要です。
江戸時代、仏教は生活にもっと密着しておりました。祈祷法の秘伝書を紐解けば様々な生活に密着した祈願法がおさめられています。子供が授かりますようにと子授け祈願、懐妊されたら安産祈願、生まれた子供が元気に育つようにと夜泣き封じ、疳の虫封じ、発育祈願…
本昌寺では百日間の荒行を三度、結界修行して会得した秘法をもって種々の御祈祷をおこなっております。
経文を唱えつつ水を浴びる修行法です。古来各宗教とも水に霊力があって身心のケガレを払うと信じられて来ており、仏数でも六根清浄の方法として水行は古くから行われています。滝に打たれたり川や海に入ることも水行ですが、日蓮宗では水行桶で水盤より水を汲んで澡浴する独得の方法があります。「水行肝文」は水行をする時に誦する経文で、水行の目的と願旨を法華経中より撰出した要文です。日像上人以来多くの先師の伝統が今に継承されています。
本昌寺では一般の方の水行修行参加体験もおこなっています。詳しくはお問い合わせ下さい。
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